D社はプラズマCVD装置メーカー。
回路設計は諦めて、でもいつか装置改造くらいはやりたいとの思いで転職しました。
半導体業界のフィールドサービス業務の厳しさはA社で知ったのですが、やるしかありません。
ネルソン丸では知らなかったフィールドサービスの意味。顧客に装置を搬入して、正常動作するまで調整し、故障したら修理に行く業務です。
装置は複雑で、家電のように設置してスイッチを入れたら動く、と言うわけには行きません。
一つ一つの安全と機能を確認調整して、1ヶ月程度掛けて性能を発揮するようにします。
半導体工場は24x7 (24 hours a day, 7 days a week) で、故障修理を依頼されら、修理完了まで帰れません。金曜の夕方までかかってお客さんが自分で修理できず、電話が来て、明日来てほしい、ということもあります。
装置はお客さんの要求により、安全上の理由、運転しやすさの理由などにより改造を要求されることがあります。いつか、開発でなくても改造でも良いのでやりたいと考えていました。
プラズマは四つ目の状態。気体、液体、固体でもないプラズマ状態。物質が陰イオンと陽イオンに分離した状態です。
CVDは Chemical Vapor Deposition 化学的気相成長。
ガス(気相)を陽イオンと陰イオンに分離して、それぞれ別の物質のイオンと化合させるものです。
SiH4というガスとN2OというガスからSiO2(二酸化シリコン、ガラス)を作ったりします。
ガスをイオン化するためのエネルギーは高周波電源、別名プラズマ電源とも呼ばれます。(A社で開発を目指した13.56MHz電源)
半導体と延長ケーブル(テーブルタップ)は似ています。
電気を流す導体(金属)と流さない絶縁体(プラスチックなど)の組み合わせという意味において。
半導体にも絶縁体(ガラス)が必要なのです。
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