あしたのために・その3、折れた足に体重の3/1を荷重しながら松葉杖2本:これなら軽いスパーリングだな。
あしたのために・その4、体重の2/3を荷重して松葉杖1本:おっつぁんヨォ、病院との決着は近いぜ。
あしたのために・その5、3/3を荷重して松葉杖なし:あしたはどっちだ?
今日、ようやく病棟のベッドと美しき看護師たちから解放され、ほっとした。
入院はもう一生分したし、家には看護師が束になっても敵わない美しすぎる妻がいる。
ところで、医療従事者のどこまでも崇高な職業意識、どこまでも純粋な使命感、想像を超越する患者への献身と優しさに、感謝よりも感動を覚えた。
オムツを交換してやって、『はい、終わりました、ありがとう』と、逆に患者に礼の言葉をかけるのを聞いて心が震えた。
しかしながら、わずかに心残りだったことも。
看護師が俺と同室の患者に、『○○さん、夜ご飯食べに行こう』
なに?
ここは△△病院5西病棟ではないのか!
逆ナン?
しかも祖父と孫の年齢差!
あるのか、こんなことが?
そして、明日は俺の番か?
燃えるような期待は無惨に粉砕された。つまり、病室のベッドを出て車椅子に座ってスタッフステーション付近で食事を摂ることは、必要不可欠な彼のリハビリテーション、さもないと寝たきりになるから、と知った。
誘われなくて良かったような、それでも誘われたかったような、かなり複雑な心境を持て余した。
また、彼のナースコールはとても個性的で、手をパンパン叩きながら『オーイ、オーイ』ここは料亭じゃない。
整形外科の適用症状に加えて、認知症にまで対応が要求される医療従事者たち。
さて、写真の通り改造人間になった俺には、世界征服を企む悪の秘密組織・ショッカーとの戦いが待っている。死神博士との対決が楽しみだが、その前に変身の練習をしなければ!
ライダーキックは当分使えないか?
今回のことで、ぼちぼち鳥撃ちやパラグライダーから足を洗う潮時なのかと思う。
それじゃ老け込んじまうというヤツもいて、単なる人生の通過点と捉えようかとも思う。
ここで大切なのは、なにごとも考えるのは俺で、決めるのは妻だという我が家の大原則だ。
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